
天王寺駅から一心寺さんへ向かい、父の墓参り。
墓参り後になんとなく近くに見える通天閣を目指し、ひたすら歩く。
ぼんやりしていると、いつのまにか通天閣の真下に。
新世界である。
新世界。地元の女の人で、すすんで行くひとなんているのかなあ。私にとっての新世界は、ヤのひとの事務所と浮浪者の多い町というイメージが強い。叔父の会社がここから一駅ほどの場所にあり、10年ほど前に通ったのだが、新世界、ロクなイメージではなかった。で、久々の新世界。前に通った場所と数本道が違うだけで、この賑わい。ここ最近、「新世界の串カツ」が有名になったせいもあるんだろう、この店の数は。観光客でとてもにぎわっている。

通天閣からジャンジャン横丁へ向かう途中にあった「ヒカル」というお店。道でホルモンを焼いていてとてもいいにおい。ついついつられて、お店に入ってしまった。ここのホルモン鉄板焼きは韓国風。焼いていた女性も韓国の方のようだった。

韓国風ホルモン鉄板焼き 400円
持ち帰りもできるし、店内でも食べることができる。鶴橋で食べた鉄板焼きよりも数倍くらい、こちらのほうがおいしかった。どの部位かはわからないけど、ものすごくやわらかくて、そして辛うまい。うしろから焼いているところを見ていると、業務用すりおろしニンニク、とうがらし、などなど。使っているものはそんなにイイってもんじゃないのに、もーうまいんだこれが。

生ぎも 500円
量が少なくてこの値段だったんで、ちょっとかなしかった。けど、ちゃんと新鮮。場所が場所だけに(新世界にいいイメージがよほどないらしい)心配だったんだけど、生レバー、安心して食べられる新鮮さでした。
生ぎも、生セン、メニューに並んだその名前がいかにも大阪らしい。生レバとは言わないんだなあ。生ぎも。ああ、なんかエグい。そのエグさがまた、大阪って感じ。ちなみに生センは、センマイのことらしい。アカセンとかテッチャンってメニューもあったけど、これはなんだろうか。

ホルモン串揚げ 50円
ホルモン好きなもんで、ついつい注文。ホルモンの串揚げ?うまいの?って程度だったんだけど、お店のおっちゃんの言うとおり、塩で食べると、皮がさくさく、中はやわらかこりこりな食感のホルモン。何本か頼めばよかった。関係ないが、揚げ物は揚げたてすぐに食べるのが、体にいちばんいい食べ方なんだそうだ。
ジャンジャン横丁の立ち飲み屋に寄りたい衝動にかられつつ、おなかいっぱいなので今回はやめておく。ミナミの横丁あたりには碁の寄り合い屋みたいなお店が多い。碁のお店。今風に例えれば、ビリヤードみたいな。なにが今風なんだか。

おっさんが路上で寝転がりはじめたら、そろそろ新今宮駅周辺に近づいたってことなんである。旧地名はあいりん地区。今はそういう呼び方するのはまずいんだろうか、テレビなんかでもよく取り上げられる、日本でもっとも治安の悪い場所というのはここのことである。女は昼間でもひとりで歩いちゃいけないだとか、町中をデジカメ撮影していると浮浪者に絡まれるだとか、まあ、伝説のいろいろある町なんである。

新今宮から徒歩10分ほどの場所に、大阪随一の遊郭街「飛田新地」は存在する。いまも現存する数少ない、昔のままの姿の遊郭街で有名。地図で見ると「料亭」だが、これらはすべて遊郭のことなのだ。だが撮影しているのがバレると、とんでもなくえらい目にあうとも聞く。女のひとり歩きは、ひやかしだとバレるとこれもまた面倒なことになるとも聞いたので、今回は「実はワタシこのへんで働いてるんです」顔をして歩いた。遊女である。遊女顔。どんな顔だ。

このときはお正月明けってこともあって、提灯もお正月仕様であった。
昔ながらの、なせいか、お店はちゃんと協会に入っておりどこのお店も一律同じ提灯。神様にきちんとご挨拶をしての商売、というかたちをちゃんととっているところが、歴史を感じさせた。っていうと大袈裟か。

実は以前にも来たことがあって、携帯で同じくこっそり撮影したのだが、今回は女の子と呼び込みをする「やり手ばばあ」さんはご不在。お客さんが来たんだね。普段はこの椅子のところに女の子が鎮座して、実物とご対面してすこしお話もでき、お客は女の子を選ぶことができるシステム。写真でしか選べない普通の風俗とはずいぶん違う。で、やり手ばばあ、という言葉は、いまでもお見合いやら縁組をさせるのに必死なオバサンのことを指すのに使われるが、その語源はコレ。お客さんに声をかけて女の子を売り込み交渉を成立させるおばあさんが、女の子の横についている。このひとが、もともと「やり手ばばあ」さんなのである。
女の子は、ほんと、今風。ロングのくるくる巻き髪にバッチリアイメイク。お人形のようにかわいい子、美人な子ばかり。普通だなあって子はひとりも見当たらなかった。さすがというか、日本の老舗中の老舗の遊郭街だけはある。やりすぎない程度の、男ウケする今風のかわいい女の子が多い。男だったらなあ。きっと立ち止まってじっと見ちゃうな。
(07/10/03 追加記事)
http://video.mixi.jp/view_video.pl?owner_id=2743088&video_id=1542330
うちのmixiの動画のほうに、飛田新地での動画をアップしました。
見つからないように撮影したのと携帯で、なのでかなり画質は悪いですが・・

おまけ。
一昨年にも飛田新地に行ったんですが、そのときのあいりん職業安定所の画像。

仕事か夕飯か、どちらかを配布していたんだと思われ。
あいりん職業安定所はJR新今宮駅のすぐ横にありまして、そこから徒歩15分ほどの場所には観光名所、天王寺があります。観光地のすぐそばで、これ。ある意味すごいね大阪。
だらだら歩いて、危険な場所も行って、浮浪者のちょっとイっちゃってるおじさんに意味不明に怒鳴られたり、一度は食べてみたかったかすうどんに出会えたり、いいイメージのなかった新世界を好きになれたりと、環状線そぞろ歩きはなかなか楽しかった。私の好きな大阪は、今回紹介したような場面だけども、玉造のほうはガラリとイメージが変わって、都内の東横線沿いのような景色。いろんな顔を持っている街、大阪。大阪、という、ひとくくりのイメージで見ずに、もしも大阪に来たなら、いろんな側面を、見てほしいなあと思った、そんな一日でした。
2007年秋の飛田新地の記事はこちら。



アカセンは牛の胃ですね。ミノ、センマイと並んで3つとも胃(順番は忘れた)
テッチャンは腸(どの腸かは不明)
大阪では「オッちゃんが道で寝てるウチは、まだまだ安全地帯。オバちゃんが道で寝てたら、そこは危険だからすぐに立ち去ろう」てな話をよくしてましたな。
おひさし!です!
センマイ、フワ、アカセン、までは今回大阪で食べることができました。
でもフワは火をいれてそのまま食べてみたいなあ。
チゲ巻きにしちゃうと味わかんないんですよね。
オバチャン寝てる地域ってのもやっぱ新今宮周辺ですよね?(笑)
天王寺〜新世界あたりが、どうして観光地とされてるのか、
私にゃわからんですよ。日本一危険な気がするのに。
ある意味歌舞伎町なんて目じゃないです。
さて今回の記事も読み応えありました〜。前回より写真がキレイ!飛田新地の店頭もハッキリクッキリ!うぅぅ私も遊女顔して歩こうか…(ほんとどんな顔なんだ)
17歳のときに旅行で大阪を訪れ、何も知らずに、夜、通天閣あたりをうろうろして非常に怖かった記憶があります。一泊1000円の宿に泊まりました。
4月に大阪に行くので書店でガイドブックを立ち読みしますと、普通に天王寺や新世界がピックアップされてる!小じゃれたオネエサンが読むようなガイドブックにまで!びっくらこきました。
今は立派な観光地なんだね〜と思ってましたが…。
やっぱり今でもそこらじゅうにおじさんが寝てるのですね。
これからちょくちょくお邪魔しますね。
食べ物も参考にさせてくださいね(・∀・)
こちらでははじめまして。
URLをたどっていただいて嬉しいです。
通天閣は、なんであんな危険区域が観光地なのか、
本当に不思議ですよね。相当やばいと思うんですが。
いまはあのへん、串揚げ屋さんであふれかえってます。
また是非、いらっしゃってくださいまし。
通天閣から道がわからなくて交番でおまわりさんに聞いてしまいました^^;
呆れ顔で丁寧?に教えてもらいましたが
それはさておき、夕方5時頃だったので
まだ半分しか開いてなくてもレベルの高さは最高でしょうね^^
埼玉の某所とくらべてもかなり高く、3人ほど自分にとってホームラン級がいました!!またいってみたいですな!
お返事遅くなりました。すみません。
はじめましてですね。
西成の職安のあの行列はすさまじいものがあって・・
こっちのほうが難しいんじゃないかな。
炎天下や極寒のなかじゃつらいだろうなあ。
>金太の大冒険さま
はじめまして。コメントありがとうございます。
最近、飛田新地、での検索でたどり着かれる方が
とても多いみたいで・・なにかあったのかな。
綺麗な子、多いですよね。
しかもいまどきの。
あれはやっぱり観光?の人用なんですかね。
見学者が多いみたいですから。
綺麗な町だと思うんですよね、
古き良きの残る。
http://www.npokama.org/summary/shelter/shelter.html