
ふぐの真子をご存知だろうか。
真子とは卵巣のことだが、ふぐの卵巣はもちろん猛毒である。テトラドトキシンを含み、一腹で数人分の致死量になると言われているフグの真子だが、これを食べる地方があると聞いてすっとんできた。昔の江戸っ子は、度胸試しにフグの真子を少しずつ食べて、誰がいちばん多く食べられるか、なんて勝負をしていたらしい。男気を見せようと頑張っちゃった男は哀れ天国へ、そんな命をかける遊びの道具にもなった真子、誰がどうやって考えたのか、塩に1年漬け込み、その後、糠に3〜4年。およそ4年の歳月を経て、テトラドトキシンは微生物に発酵され、毒素が消えるというわけだ。(ここらへん、実は正確には解明されていない。微生物の力説がもっとも有力と言われているだけのよう)
呼び方はさまざまで、「ふぐこぬかづけ」「ふぐの子の糠漬け」「ふぐの真子のぬかづけ」などなど、出ている本によっても名前は変わる。代表的な掲載本は小泉武夫や杉浦日向子の「ごくらくちんみ」などであろうか。

周りにへばりついた糠を包丁の裏でこそげ落とす。
ぷちぷちとした卵は明太子などよりはるかにぷりぷりとやや硬く、その食感は非常に独特。そしてものすごいしょっからさ。食わせた友人は「口に破片を入れた瞬間、あまりの塩分濃度の高さに身体が驚いて、唾液がどんどん分泌されてきたッッッ!!!」とJOJOのキャラクターのセリフなみに、説明的な感想を述べながらもんどりうつ。
幸い(?)私は塩分大好きっ娘のためか、そこまでではなかったのだが、味覚音痴が災いしてか、気にも留めずパクパクと3切れ食べたあたりで血圧があがりはじめ具合を悪くした。以前、横浜中華街でまるのままのザーサイを購入し、家に帰ってたんざく切りにして嬉々としながら食べたとき、突然血圧が急上昇、いきなり倒れたことがある(まるのままのザーサイは一度水に漬けて塩抜きしなくてはならない)が、そのときほどではないものの、やはり相当塩分濃度は高いのであろう。ネットで調べると、どうやらお茶漬けにしたり、ほんのわずかの量をちびりちびりとツマミにして食べるものらしい。

しかし、悪い味ではなくむしろ、しっとりねっとりと口に広がる未開拓の味は、この世にこんな旨い食べ物がまだ転がっていたのか!と驚愕するほどの美味っぷり。普通では絶対に口にすることのできないフグの真子のぬかづけ、日本で製造を許可されているのは石川県の一部の地域のみである。他県では、ふぐの真子を出した場合、鍵つきのゴミ捨て場に捨てなければならない決まりなどもあり、めったに手に入らないこの食べ物、なかなかに魅惑的なんである。



ふぐの卵巣って美川の名物ですよね。
父親が身とセットで買ってきたことがありますけど、
僕は身のほうしか食べなかったな(苦笑
それにしても、初めて調理法を導き出した人は、
なぜそこまでしてこの危険物を食べたかったのでしょうか…
そうですね、美川です。
あと二箇所、石川県内で作成できる場所があるそうです。
そうですねえ、
絶対死者でてますよねえ、これ。
へしこと同じ作り方なので、そこから編み出したのかなあ?
真子に関して調べていてこちらのブログにたどり着きました。
もしご存知だったら教えていただきたいのですが...
おすしのネタにもある、とびっ子のことをアメリカではマサゴというと言われたのです。調べてそのときは真砂のことかと思い、砂のように細かい土でまぶす料理方法を真砂和えなどと言うから、卵のことではないのじゃないと教えました。しかし、更に調べてみると、真砂ではなく真子という言葉もあると知りました。
魚の卵のことを真子(マサコ?マサゴ?)と言うのでしょうか?それとも魚の卵巣のことを真子というのであって、卵として出てきた段階では真子とは言わないのでしょうか?
たとえばイクラもキャビアもとびっ子も真子と呼ぶのか調べています。しかし卵巣のことを真子と呼ぶのならお寿司の雲丹は卵巣だから真子になるのかなぁと疑問に思っています。
古いブログへの書き込みなのでご返信が無いかもとは思ったのですが、もしなにかご存知でしたらご回答いただけると幸いです。
突然の書き込み大変失礼いたしました。