私はワインに良さは見出せませんが、チーズ無類の大好きっ娘です。(もう娘って年齢じゃねえだろという無遠慮なツッコミはご遠慮願う)普通のプロセスチーズとかはあまり好きじゃないんですが、ブルーチーズだのモッツアレラだのには目がありません。さてそんなわけで今回は世界三大ブルーチーズ。

オフ会でいただいたブルーチーズが偶然にも3種で世界三大ブルーチーズなのでありました。「ロックフォール」「ゴルゴンゾーラ」「スティルトン」。参加者のなかにチーズにとても詳しい方がおられ、説明を聞きながらバクバクと食す。本来そんな食い方するもんじゃないんじゃないだろう。

「ロックフォール(Roquefort)」
フランスのブルーチーズでこの3種の中では唯一、羊乳を使ったブルーチーズ。ぬったりとやわらかく、全体的に広がった青カビの色がやや濃い目で大きめ。搾乳からカビを入れる前までの生産地域と、カビを入れて熟成させる地域が異なるそうで、ロックフォールという名前は熟成させているロックフォール・シュル・スールゾン村から由来される。
クセがあって、続けて食べているとややのどが焼けるような強いコクとしょっからさ。羊乳だからかも。3つのなかではいちばん好きかも。

「スティルトン(Stilton)」
スチルトンとも言う。イギリスのブルーチーズで原料は牛乳。青カビはぼんやりと薄く全体に広がっている。やや硬め。3つの中ではいちばん普通ぽい食感で、味はクセがなく、パルミジャーノと非常によく似た香り。
ダービーシャー州、レスターシャー州、ノッテインガムシャー州の3州でしか製造されていない。

「ゴルゴンゾーラ(Gorgonzola)」
イタリアのピエモンテ州とロンバルディア州で作られている、3種のなかでは日本人にはいちばん馴染みが深いであろうメジャーなチーズ。原料は牛乳で、名称はミラノからほど近いゴルゴンゾーラ村が由来。この村は牛を移動するときの長旅の休憩地点となっており、ここで休憩しながら牛からしぼった乳で作ったチーズを「ストラッキーノ・ディ・ゴルゴンゾーラ」と呼び、今のゴルゴンゾーラの始まりとなった。ストラッキーノは疲れているという意味。少しやわらかめで青カビが筋やマーブル状に入っている。
ところでゴルゴンゾーラにはドルチェ(甘い)タイプとピッカンテ(ピカンテともいう)(辛い)タイプの2種があるんだそう。ドルチェのほうがカビの色が薄く、ピッカンテのほうはカビがかなり濃い色をしている。
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ウジ入りチーズをご存知だろうか。
「もやしもん」で紹介されたことで一躍有名になった蛆入りチーズ「カズ・マルツウ」だが、カズ・マルツウで検索をかけてももやしもん関連記事しか出てこない。それもそのはず、蛆入りチーズの正式な名称は「フォルマジョ・コン・ヴェルメ(Formaggio con verme)」なんである。ヴォルメ=蛆の意。イタリアのサルディーニャ島というところで今でも食されている。ペコリーノというチーズを夏場に放置し、ハエにタマゴを産み付かせさせ、ウジがわくのを待つという、これ以上ないほどエグいこのチーズはもちろん非売品。サルディーニャ島のチーズ農家が自分の家やご近所用に作る以外にはほとんど生産されていないのだとか。
どうやって食べるんだ?と疑問に思って調べてみたのだが、焼いたパンにそのまま塗って食べるというごく普通さっぷり。生きたウジが苦く、それがチーズの重みのある鈍重な味にピリリと刺す一条の刺激になって美味いのだとか。なんなんだイタリア人。
似たようなチーズに「ミモレット(Mimolette)」がある。これも「もやしもん」で出てきていたが、こちらはわりとどこでも購入できる。ダニを使ったチーズで、原料は牛乳だがアナトー色素を使っているせいで色は濃いオレンジ色。ボールのような形をしており、表面は非常に硬くクレーターのようになっている。これはダニが掘り荒らしたせい。皮は削って食べる。こちらの原産地はフランスのフランドル。糸引く腐れ豆を食らう日本人が言うのもなんですが、いやしかし、ダニだのウジだのすさまじい食文化ですな。



