2006年07月04日

シュールストレミング試食会!

シュールのクサさはァ世界一ィィィ!!!
ということで、「もやしもん」と小泉武夫の「不味い!」で知ってから数ヶ月してようやく、シュールストレミングに遭遇。4月にシュールストレミング(以下シュール)が全面輸入禁止になってからもはや食べるのは無理かとずいぶん落胆していたのだが・・・
シュールはスゥエーデン北部原産のニシンの塩漬けのかんづめで、現在存在する世界中の食べ物の中でいちばん臭いことで有名である。そのクサさは、焼いた直後のくさやの干物の6倍と言われる。スウェーデン語でシュル(Sur)は「酸っぱい」を、ストロミン(strömming)はバルト海のニシンを意味する。缶のなかで発酵している細菌はHaloanaerobiumと呼ばれる嫌気性細菌の一種。乳酸菌ですな。樽の中で一次発酵させたあと缶に詰め、缶の中でも常に二次発酵をさせている食べ物のため、現在の日本では輸入を禁止された状態である。(日本の食品衛生法ではかんづめの中身は発酵後に加熱殺菌しなくてはならないが、シュールはかんづめの中で二次発酵を継続させるため食品衛生法に違反した食べ物ということなのだ)また、飛行機に乗せて空輸すると気圧の変化によりかんづめが爆発し、いろんな意味で非常に迷惑なので飛行機への持込も禁止されている。規制が厳しくなってしまったため今年の春から手に入れにくくなってしまったこのかんづめを本場スゥエーデンから持ち帰られたのまさんが開缶オフを開いてくださった。

画像 002.jpg

シュールストレミング缶。
手の大きさと比べてもわかるとおり、とても大きい。これは缶のなかで二次発酵をさせているため、簡単に膨張しやすいちいさい缶を避け、サイズの大きい缶にしてあるのだとか。

画像 003.jpg

今回犠牲になった選ばれた場所。二子玉川。
本場スゥエーデンでのシュールを開ける作法(というか注意書き)は、
1、部屋の中で開けない
2、汚れてもいい服を着る
3、森の中などで開ける
なのだが、都内に森などない。そこで二子玉川河川敷ですよ。
とはいえ人もまばらにいるような場所である。迷惑極まりない集団。

画像 006.jpg

今回のオフにはゆうに30人の方々が集まられた。できるだけ皆でいろいろな変な食べ物を持ち込もうと呼びかけた方もおられ、結局集まったのがこの数。すごい。ちなみに私はシュール缶を開けるためのカッパしか用意してませんでした。すいませんほんと。

画像 022.jpg

↑わし。
開けます飛びます。
(いい歳してなんでこんなことやってるんだろ)

http://www.youtube.com/watch?v=lpgPpNe2xgs (動画)

開けた瞬間、噴射。
ブッシャーーーー!!!!!!
散る散る飛び散る。観衆も飛んで逃げる。
近くにいた無関係のカップルがものすごい形相で振り返る。
転がり逃げるわたくし。
缶の中で発酵がすすみ、噴射力がすさまじい。
登山用のカッパを着て、手袋までして、帽子もかぶってなお、とにかく全身くっせえ。くさいくさいくさい!!!噴射はしばらく続く。においが河川敷を充満。でも、わずか数十秒ほどで鼻が慣れる。次第にたいしたニオイじゃないよなあ?なんて傲慢にも思いはじめる。予想していたよりはたいしたニオイじゃなかった気がする。においは、いわゆる典型的な発酵臭。チーズをかいだときのあの香り。チーズ・・・そういえばパルメザンチーズの香りをかいだとき、おまんまんの香りそっくりだなあなんて思ったのだが、シュールの香りもそれの強烈バージョン、て程度で、とても似ている。だがこれ、近くにいた女性参加者に同意を求めたがあっさり否定される。私だけか?欧米ではチーズの香り、なんて揶揄言葉があるが、おまんまんも発酵中ということですかね。ということで私の中でシュールの香りはおまんまんの強烈な香りという結論が出ました。

(追記1)
発酵食品と腐敗の匂いは本来的には同じ方向性のもので、そのため人間は元来発酵食品の匂いに危険を感じるものなんだとか。自分の国の発酵食品には抵抗がないのに他国のものに警戒をするのは、自国のものは記憶のなかに「これは食べられるものである」という認識が事前にあるせいらしい。西のほうの人は納豆に抵抗を感じるのは幼い頃から慣れておらず、情報がないせいなんだろうか。

(追記2)
上でチーズやシュール、発酵食品の一部がおまんまんの匂いだなんて書いて、ちょっと顰蹙買うかななんて思ったんですが、某所で某人がウィキのURLを教えてくださったおかげで判明した情報なのですが、

>乳酸菌(にゅうさんきん)は、醗酵によって乳酸を産生する細菌の総称で、
>ヨーグルト、乳酸菌飲料、漬け物などの醗酵食品の製造に利用される。
>また、一部の乳酸菌はヒトの腸などの消化管(腸内細菌)や
>女性の膣内に常在しているが、病原性はほとんどなく、
>むしろ他の病原微生物から生体を守り、
>恒常性維持に役立っていると考えられている。
(Wikipedia「乳酸菌」項目より抜粋)


とのこと。だからチーズやシュールなんかの匂いと似た香りなのね。
すごいすごい。


画像 039.jpg

発酵が進みすぎて身がない・・・
そういえば「もやしもん」という発酵漫画の3巻でシュールを開けるシーンがあるのだが、飛行機で持ち帰りというのに問題があるせいかなんなのか、スゥエーデンから日本まで陸路で缶を持ち帰った設定になっていたが、ユーラシア大陸を横断、しかもアジアの気温の中を持ち帰って、漫画のイラストのように身がぎっしり詰まっている状態で食べられるとは思えないのだが。まあ漫画なんだけどね。

画像 029.jpg

かずのこは残ってました。
しょっからくって美味い。

画像 037.jpg

二人目の挑戦者さんが開缶。
こっちのほうが噴射力がすさまじい。扇形に恐ろしくくさい液体が噴射する。カメラで撮影していた人々(わし含む)にぶっかかる。またもあわてて飛んで逃げる観衆。この挑戦者、素手で開けやがったよ。チャレンジャーめ!!!!もはや臭いさえ感じない。一発目のにおいで鼻が利かなくなってしまっているんだな。前の缶よりもこちらのほうがやや身が残っている状態。とは言ってもほとんど骨と汁しかないけども・・・

画像 040.jpg

これが白子。缶のなかにかずのこが見える。
とにかくしょっからいので一般的にはパンやさっぱりした野菜、お酒なんかを持ち込んで開けることが多い。早い話酒のツマミ的な味。

画像 047.jpg

クリスプブレッド。
スゥエーデンのライ麦を固めたクッキーのような無味のお菓子。
こういうのも合う。フランスパンでも合う。でも酒がいちばん合う。


帰り道、河川敷のゴミ収拾場にゴミを捨てにいったのだが、そのゴミ捨て場の悪臭にさえまったく気がつかないほど鼻がやられていた。帰りの電車の中で周囲の方がえらい迷惑そうな顔をしていたのは気のせいなんだろうか。オフを開催してくださったのまさま、いろいろな食べ物を持ってきてくださったたくさんの方々、参加者のみなさま、本当にお世話になりました。来年の開催も期待大であります。

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明日以降の更新は、このオフで食べさせていただいたものの公開になります。

ちなみにこちらでもシュール開缶オフを行われておられ、こちらではニシンの身がきれいに残った姿を見ることができます。骨と液体だけになったものよりはるかにうまそうですね。うちはもはやグロ画像ですが。

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追記(2006/08/29)

今回のオフ以外にも、「2ちゃんねる」にて8月27日に神戸でもシュールストレミングオフが行われたようです。うちの動画をぼんやり見ておりましたら、その神戸でのシュールストレミング画像がありましたのでご紹介。
http://www.youtube.com/watch?v=1FUKV_bnayk
もう輸入禁止になって久しいですのに、みなさんどちらで手に入れておられるんですかねえ。
posted by さくらこ at 00:00| 東京 ????| Comment(11) | TrackBack(1) | 魚介の珍味 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
チャレジャですね。数年後には社会面級のチャレジャになてソで楽しみです。
Posted by 腐れ厨房(゚腐゚) at 2006年07月03日 22:08
イナゴも、ざざむしも、蜂の子も食べる自身はあったんですが、
これはちょっと!! Σ(Д゚;)

5枚目の写真はどう見てもクリーチャーです。
Posted by いぬ。 at 2006年07月04日 01:41
お疲れ様でした。
帰りにカレー(チキン)喰ったカッシーです。
本当に勇者でした、尊敬。
また、御一緒しましょう!
次は火でも吹きます!

しかし、カズノコはいい感じでしたね。ちゃんと味わえました。
Posted by カッシー at 2006年07月04日 02:29
皆さんの勇気に圧倒されました。勇気というより、楽しみなんですね。
缶から出てきた姿は何年か前に週刊誌で見た海で拾われた怪物(ネッシーの兄弟?)の残骸を思い出しました。サイズが全然違いますけど。
Posted by chiblits at 2006年07月06日 05:59
>腐れ厨房さん
こんちワです。
3面記事制覇です。

>いぬ。さん
いやあ、虫系とこっちとどっちがいい?って言われたら断然シュールを選ぶですよ!!!虫はシラフじゃムリですな。シュールや臭豆腐らに圧倒されなければ一生食うことはなかったかもです。
Posted by sakurako at 2006年07月07日 02:00
>カッシーさん
また来年、同じ面子が揃うといいですな。
カズノコは予想外の美味さだったですよ。
なんでみんな避けてとおりますかね?
ほんとお疲れ様でした!

>chiblitsさん
こんばんわ。
楽しいというか好奇心ですねえ、、
テレビや本で散々取り上げられ、世界一くさいといわれれば、一生に一度は見てみたい・・って感じなのかもです。見には来たけど食べなかったひともいっぱいいましたですよ。
ここを見ている私生活の友人から「かんづめの中身はどう見てもグロ画像だし、ホラーだ!」ってすごい剣幕で苦情が来ました(笑)
Posted by sakurako at 2006年07月07日 02:05
どろどろ具合が凄いですね〜
こちらの試食記だとかもしが足りないのか身は原型を保っていますね.
http://www.jah.ne.jp/~heiryou/stranger/index.html
もやしもんに登場したのはこーいう程度だったのかもしれないですね.
Posted by at 2006年07月07日 18:28
>名無しさん
こんばんわ。お返事が遅くなってごめんなさい。
そちらでは身がきれいに残ってますねえ。
もやしもんは陸路を通ってきたのに、
あれほど身が残ってるのがありえないです(笑)
ぜったい発酵しすぎて骨だけになるやろ〜って。
Posted by sakurako at 2006年07月12日 20:18
 私も食には大いに興味があり、旅先の楽しみといえば、地元の珍味等を食すことです。
 しかし、羨ましいですなぁ〜見た目はニューネッシーwに同意ですが、食べてみたいものです。
 ふと、思ったのですが職業柄噴出すものを扱うことがあるのですが、例の物をゴミ袋の中に入れて隙間から手を入れる、もしくは袋に入れて縛り上から破りながら開けるとかすると被害は少なかったかも知れませんw
 ただ、イベントとしては噴出させて被害が出たほうが思い出にも鮮明に焼きつくでしょうねw
Posted by usami at 2007年10月04日 00:10
>usami様
コメント遅れて申し訳ありません。
はじめまして。コメントありがとうございます。
ゴミ袋の中にいれて開缶ですか・・・・・・
やり方としては確かにそれがいちばん汚れないのかもですが、
やっぱり皆さん、噴出するところが見たいのかもです。
せっかくなら、と。
味よりなにより、自分も噴出したところが
いまでも記憶に残ってます。
Posted by sakurako at 2007年10月16日 12:13
大変遅レスですがはじめまして。
いつのまにやらシュール再び買えるようになったんですね。
今更ながら注文してみました。
いままで2回自作を試みましたが失敗に終わっています。
楽しみです。
ありがとうございました。

それにしてもいろいろ食べておられますね。
羨ましい。
Posted by ざざむしの人 at 2007年11月28日 17:24
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Weblog: カモノハシのタマゴ
Tracked: 2006-10-17 23:16