ここは土日に仕事をしていた某局のすぐそばにある、赤坂サカスの中にあったため
わりと行きやすい土地柄で、企画とは関係なしに、仕事後のひとり飲みにもよく利用していました。
チェーン店のようで、他にも出店しているみたいです。

チキンライス 950円
シンガポールはもう14年ほど前になりますが、短期間住んでいたことがあり、
かろうじて自身の経験を語れる数少ない国のうちのひとつです。
シンガポールという国自体の歴史はとても浅く、1965年に建国され、
国民は移住民族ばかりで中華系が60%以上を占め、残りはマレー系、インド系という、
「シンガポールそのものの国民」というものがそもそもおらず、そのため食文化も、
これといったものがまだまだありません。強いて挙げるなら、マレーや中国経由のものでしょうか。
そんなシンガポールですが、川沿いに屋台が多く並び、チープ料理は数多く売られています。
上のチキンライスはその最もたるもので、ごはんは鶏がらスープで炊かれ、
チキンは揚げたものと蒸したものから選べます。これは現地でもこのお店でも同じでした。
味付けはやや薄かった気がします。

ラクサ 950円
ラクサ、これも屋台によく出ていました。
マレーのプラナカン料理の代表的なもののひとつです。
スープはココナッツミルクベースで、マレーによくある甘辛い味付けのスープ。
シンガポールは基本的に麺は小麦ではなく米麺で、ラクサもそうでした。

これはなんだっけ。タイガービールのあてに頼んだおつまみです。
ココナッツで味付けされていました。
海に面した国なのもあって、そういえば多くの料理にエビが使われています。

バタープウロン 1580円
揚げたエビなんですが、揚げる際にココナッツとバターを使い、
仕上げにレモングラスをきかせているので、日本で食べるものとはまるで違う味付けになってます。
おそらく好きと嫌いにはっきりわかれる、マレー近辺独特の味付け。
このほかに、マレーからの料理である、串にさした焼き鳥をピーナッツソースにつけて食べるサテー、
マレーのプラカナン料理であるアヤム・ブア・クルア(黒ナッツとチキンの煮込み)、
シンガポールおでんのヨントンフー、中国由来のやきそばホッケンミーなどなど、
いろいろあるのですが、ここのお店には置いていなかった気がします。
じゃあインド由来料理はなにかというとやっぱりカレーで、
シンガポールでは、クレープ生地のようなムルタバや、小麦粉の種を伸ばしたロティ・プラタを
カレーにつけて食べます。といっても、これは食べたことがないのでどんな食感かは不明のまま。
このお店にもありませんでした。
ラクサやホッケンミーなど、屋台料理のほうが目立つシンガポールですが、
ではレストランではどうだったかというと、実際レストランにも足を運びましたが、
ほとんどが中華料理屋ばかりでした。カレー屋もあったかな。
国自体が非常に小さく、淡路島ほどのサイズしかないため、
住んでいたオーチャードロード付近から川沿いの屋台街まで徒歩で簡単に行けましたが、
果物の王様のドリアン1片を日本人向けの小奇麗なお店で食べたら日本円にして1200円を取られたり
帰国の際にお土産用にドリアン(またか)を1玉買って日本で割ったら虫が大量に出てきたり、
中国人バス運転手が下車ボタンを押しても止まってくれなかったり、
金庫番の中国人(またか)にカギを貰おうとしたらいちいち舌打ちをして大喧嘩になったり、
ニセブランドの時計売りにしつこく買わされそうになったりと、日本人ってだけでロクなことがないので
(これは中国でも韓国でもほぼ同じだったので、シンガポールというより中国人側に問題ゲフンゲフン)
そのうちあまり必要以上に出歩かなくなりました。
ゴミを捨てたら罰金、日本円で8万円(当時)などで有名な国ですが、実際はたまにはゴミくらい
落ちてたりもしました。それでも、トイレ事情も、衛生面も、日本と同レベル、またはそれ以上に
綺麗な国だったと思います。日本とほとんど時差もありませんし、ちょっと行くには安全でいいかもです。