ブータン料理のお店自体が世界中にほぼなく、ニューヨークと代々木上原に2軒あるのみです。
というわけで、久々の「西へ」企画です。
ブータンは高山地帯にある寒い国なので、世界一辛い料理を出す国と言われています。
まずはブータンの代表料理、エマダツィ。
エマ(唐辛子)をダツィ(チーズ)で煮込んだもので、ごはんはブータンから取り寄せた赤米。
赤米の横に添えられているのは、エヅェというトウガラシ。
日本向けと現地向けがあり、マイルドな日本向けをオーダーしたせいか、
思ったより辛くない。と思ったら、翌朝が大変だった。あなどれない。
カレーのようにも見えるけど、カレーのようでいてカレーではない。
こうやってトウガラシそのものを料理して食べる国はブータンだけなんだそうです。
オムレツ。これにもトウガラシ添え。
ブータンは高山のせいか、外食文化がなく、そのせいでお店自体がないため
他国でもお店が出店されにくいのだそう。国にお店自体がないなら、そりゃ出し難いよね。

チーズモモ。ブータン版の小龍包・・・かな?
ざくざくとしたキャベツ入りで、横に添えられたトウガラシ(またか)をつけて食べる。
辛さはちょうどいい。エヅェというトウガラシ自体、そんな嫌がらせのように辛くないせいか美味しい。

これもブータン産赤米と雑穀米のブレンドごはんと、パクシャバー。
パクシャバーは豚肉と大根スライスの唐辛子煮込み。
なんにでも唐辛子が入ってる。チーズか唐辛子、これがブータン料理の強いイメージ。

これはホゲ。
トマト、蕪、玉葱をカッテージチーズで和えたサラダで、
さっぱりしたものを、と注文したのだけど、あまり味がなかった気がします。
ンガジャという、ブータン版のチャイを最後に飲んで〆。
お酒もブータンから取り寄せたものが揃えてあるのですが、仕入れできないことも多く、
欠品もたまにあります。運よく珍しいお酒のある日に行けたなら、ぜひ注文したい。
異文化料理は日本人の舌にあわないことも多いけど、
合わないを覚悟で、その国の珍しい食生活に触れるのも、また楽しいかもしれません。
辛いのが平気な方は是非おすすめの、とても珍しいお店でした。