
本日のスープは、豆と野菜のスープ。
なんの豆だか聞くのを忘れました。
今回は、どーしても以前から行きたくてたまらなかったアゼルバイジャン料理のお店。
京都のアゼルバイジャン料理店「シャンディズ」です。
一昨年まで新宿にもあったのですが、出来て数ヶ月で潰れたそうで。
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はい、今回も
「西へ」企画です。
上の「西へ」のリンク先、ちょっと改訂しました。
ヨーロッパの分類は個人的な好みで、アラブ首長国連邦に関しては
今後ちょっとまた改めると思います。アブダビとドバイ以外はいらん気がして。
足りない国があったらご指摘くださいませ。
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中東〜カスピ海沿岸といえばひよこ豆のスープやヨーグルトソースのサラダに羊肉カバブ、
そしてなんと言ってもペースト料理なわけですが、このお店では、
●ホムス(ガーリックとライムジュースと練りゴマを加えたひよこ豆のペースト)
●マステ・キーセイ(カスピ海ヨーグルトペースト)
●オロビエ(じゃがいも、人参、鶏肉、グリーンピース、ピクルスのペースト)
●キャシュケ・バデンジャン(ナスとミントのドライチーズペースト)
の4種があります。私の選んだランチBコースには残念ながら含まれていませんでした。
(「中東」という概念も正確にはイランまでらしいんですがその概念もまた曖昧らしく、
とりあえずこのブログでは中央アジアは中東には含みません)
地理的にもアゼルバイジャンの料理は、中東とロシアのものが入り混じっており、
ロシアの伝統料理であるペリメニやボルシー(ボルシチ)も多くあります。

サラダ・シラズィ(サラダのレモンジュースがけ)。
サラダメニューだと他に、マスト・フィアール
(ミント、きゅうり、ガーリックを塩味ヨーグルトに混ぜたもの)
なんかもカスピ海周辺っぽいメニューで気になりました。
きゅうりに塩ヨーグルト、サラダに大蒜、ってちょっと日本じゃ見ない組み合わせで面白い。
写真写し忘れた?もしくは消しちゃった?撮影したはずなのに〜!のメイン料理は、
モールグ・ベールヤンというローストチキンでした。
コースなので仕方ないのですがやっぱり羊肉が食べたかった!
キャバブ(カバブー)は、マトン・ラム、もしくは鶏肉ばかりです。
ソースは、一般的にスパイシーなソースのイメージが強いですが、
もちろんスパイシーソースも多いのですが、日本で珍しいところではライムやヨーグルトのソースも。


ゼレシュク・ポローヴ(サフランとバターで炊いたごはんにザクロの実と中にチキン)
サフランバターライスにザクロ、って一見すごい組み合わせですが、
日本で似た組み合わせだとフランス料理の(ってフランスかよ)
フォアグラにクランベリー、みたいな。合うんですよこれが。
ザクロの実ってところがいかにも中東的というか、いやイメージですが。
で、上のほうに写ってるハーブ入りヨーグルトをかけて食べる。
微妙なんだけどマズくはない。・・けどやっぱ普通の日本人は微妙なんだろうなあ(笑)
ごはん系で他に気になったのはハーブをライスに炊き込んだサブズィ・ポローヴ、
ライスをぶどうの葉で包んだドルメ・バリゲムですかね。
中東では日本のごはん的位置に、この細いライスの他にラバシュ(ナン)があります。
トルコビールの「エフェス」はさっぱり口当たりのいい、南の国独特のビールでした。

デザートはフィルニ(お米のプリン)にチャイ。
アイランというミントを加えた塩味ヨーグルトドリンクも気になった。

他にアゼルバイジャン、というか中東地方の独特の料理というと煮込みですかね。
野菜やハーブ、豆やガーリック、羊肉や鶏肉のトマト煮込みやらが多いです。
ちょっと目をひいたのはメニューに「ライムシチュー」なるものがいくつかあったこと。
インド南部やタイだとカレーにココナッツミルクを入れますが、
コーカサス(カフカス)地方ではライムなんでしょうか、他にもライム入りが多いです。
お恥ずかしい話ですが、この国がソ連からの独立国家だと知ったのは今回の記事のため
調べてからです。なにを思い違いしていたのか、この国の真下にイランがあるため、
イラン側と同じくくり(つまりソ連からの独立国家ではない国)として記憶しちゃってて、
隣接している西のアルメニア、北西のグルジア(つまりソ連からの独立国)と別って
思ってたんですね、ソ連崩壊以来ずっと。(笑)
アゼルバイジャンは、旧ソ連です。ハイ。バカですみません。
(てかアゼルバイジャンてイスラム教圏内だから勘違いしてたんだよ)
この国ではムスリム(イスラム教徒)が圧倒的多数を占めるので豚がご法度です。
ちなみに豚肉を食べられないのはイスラム教と、あまり知られてませんがユダヤ教もです。
なぜ豚肉が忌避なのかというとコーランの中で禁止されているからですね。
包丁を売る際も「この包丁で過去に豚を切ったことはない」と協会に証明してもらうほどですが
意外に、コーランの中には「豚しか選択肢がなきゃ食っていいよ」って記述もあります。
じゃあユダヤ教は?っていうと、これは旧約聖書の中に、
「地上の動物の中では、ひづめが割れていて反芻するものしか食べてはならない」とあるから。
同じ旧約聖書の流れでもキリスト教だと豚は食べてOKなのですが(なんでかは知らん)
今話題になっているクジラ問題、キリスト教圏内の国の一部の方が日本人に対して
「クジラを食うなんて人間じゃない!」とキレているのも、
(クジラが哺乳類だっていう理由もありますが)宗教上の概念の違いからでもあります。
あの問題は互いのをきちんと理解しない限り、お互いの「なんで!?」は
晴れないんじゃないかなと思うんですけどね。彼らがなんで必死なのかも。
で、結局「じゃあなぜ聖書やコーランの中で禁止されてるの?」それは諸説ありますが
実際正確にはいまだに不明なんだそうですよ。
私は勝手に、豚はヒトと同じ病原体を持っているので(だから生食禁止なんだよ)
まあ・・過去に誰かアタってえらい目にでもあったんじゃないかなーと。思ってます。
菌が多いのは事実ですんで。
ちなみに同じ旧ソ連からの独立国で隣国ではありますが、
グルジアはグルジア正教徒がほとんどを占めてます。
さて余談というか疑問なんですが、元ソ連ということですがイスラームが多数を占めてるってことは
やっぱ女子割礼(女性器切断儀式)だの、女子早婚(9歳くらいかららしいですよ)だの
同性愛に対する死刑などの厳罰なんかもあるんでしょうか、
そこまで詳しく調べていないのでちょっと疑問なのですが、
ご存知の方おられたら是非おしえてくださいまし。
9歳て、ロリコン大国日本もビックリのロリッチョ宗教だよねイスラム。
てか、ロリコンて、医学的には13歳未満女子に対する性欲を指すんだそうですよ。
14歳以上ならセフセフ、13歳未満はアウアウ。あくまでも医学的に、ですが。
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元ソ連だとか基本的なことも知らないのにくだらねー知識ばっかあるな。
って読み返してて思いました。
さて今日の作業用BGM。
kalafina「progressive」カノン「Hymn of Grace(ヒム・オブ・グレイス)」
このアルバムだと、スカボロー・フェアとエルシャダイ、ピエ・イエズが好きです。
ニコニコやヨウツベに音源ないんだよね。
追記
前回の「西へ」のメキシコに比べてちょっとえらく気合入りすぎじゃないかって
ツッコミ入ったけど、好きな地域とそうでない地域ってあるじゃんさ、ホラ、知識的にもさ。
見逃したれよ。