
白浜といえば、の日本3大居酒屋のひとつ「長久酒場」を訪れました。
とにかく珍しい海の幸がが揃っていることで有名でもあるのですが、
巷によくある「珍しい」だけに焦点を絞ってあるのではなく、
「出回ってはいないが実は美味しい食材」に拘っておられることに感心しました。
海の幸で出回っていないものって、結局「カネにならない」が最大の理由だったりするのですが
(本当に希少なものももちろんあるのですがマンボウやら亀の手なんかは
あまりに安く買い叩かれるうえにたいして注文されないので結局淘汰されていくわけで)
ここはカネになるならないではなく「美味いかどうか」にポイントを置いて
品を揃えているように伺えました。画像はトマトの肉詰めのおでん。


ウツボ。
焼きウツボです。
別名エイリアン。
「ウツボは、よーく焼いてください。
カリっとしたほうが、ぜったい美味しいから。」
と店主さん。
恐る恐るカリっと焼いたウツボを口に入れてみる。
カリカリもっちり、いや、これは・・・・・ウマイです!
ええ?こんな?こんなウマくていいの?
ていうかなんでこれが流通しない!?
飲み屋にあると嬉しい逸品じゃないか。何故ないんだ?
って、どう考えても捕獲量と外見の悪さだろなあ。
におい?特別悪くない。こんがり焼けた海産物香り。
口当たり?むしろいい。味も淡白ではあるけど身がむっちりしているので問題ない。
ウツボ・・・
ウツボにこんな「ウマい」とか思っちゃった自分に敗北感を感じてしまう。
他にもクツエビやクジラのウデモノなんかも食べたかった。
クツエビは一匹売りなので人数がいないと高いし量もあるのでひとりじゃきつい。
いろいろ食べたいなら、4人くらいから楽しめるお店だと思う。
もちろんひとりでこうやってウツボ(1000円くらいだったと思う)を楽しむのも良いと思う。



お次は亀の手のターン。
亀の手です。私これ知らなかったんですけどご存知の方多いみたいで驚きました。
茹でた亀の手が出てきて店主から剥き方を教わりつつ食しました。
塩水で茹でてありそのまま食べて塩味がついていて美味しい。
フジツボ目ミョウガガイ科、つまり貝なので実に貝そのものの味。
貝の肉に、亀の手のやわらかい甲殻部分に入った塩水の味が混ざりこれも非常に美味。
甲殻部分はとてもやわらかく、指でちぎることができるくらい。
カニじゃないですが、黙々と食べることに集中してしまう食材なので
ひとりで飲みに行ったときにいいんじゃないでしょうかね。
横にいたカップル客は終始無言でこれを剥いて食っておられました。
いいのか?

夕食を宿で食べたあと数時間経たずでお店にひとりで訪れたため
たいして食べることができなかったのですが、夜中なので出歩かずに宿にいた母用にと
「ウニの持ち帰り、できます?」
と店主にお伺いしたところ、快く持ち帰りウニセットを作ってくださいました。


2000円くらいだったかな?
「本来は丼なのですが、ご飯は別にお入れしておきますね」
と、このような詰め合わせを。
とても美味しかったそうで、母が感激しておりました。
融通のきいたご対応、誠にありがとうございました。
普通の魚ももちろんあるよ(笑)
長久酒場の情報はこちら。
右は白浜で売ってた、お醤油ソフト。