2008年04月30日

野菜づくし、タテルヨシノ。

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1週間と日を置かずにタテルヨシノにいきました。


世間はGWに入り、都内の飲食業界は暇な時期、
ただ、閑散期に入るはずの2月でさえも大繁盛だった今年のフレンチ業界は、
ミシュラン効果か、GWも大忙しの様子です。
わたしが入っていたレストランも2月もGWも忙しいようで、
いっしょに働いていた子たちもお休み返上、遊ぶ暇もなし。
ワイン教室でおしごとのおぢさんもやはり忙しく・・・・

3月を目処に、足の治療に専念するつもりで、
おしごとを辞めたわたしだけが暇人です。
ぼんやり。


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哀れんだのか、先日のお礼のつもりか、
おぢさんが、好きなレストランへ行っておいで、と。
繁盛してるなあ。憎い。

せっかくなので、先日タテルヨシノに行った際、
食べ損ねてしまった牛タン煮込みを食べに行くことにしました。

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いつものアミューズ、
ビーツのジュレと山羊ミルクのブランマンジェ、
じゃがいものスフレとかわはぎのマリネ。
うえは、
クレソンのクリームスープ。

こんかいは、はじめてのムニュ・ド・レギュム、
有機野菜の特別コースです。


・・・・・・牛タン煮込みは?


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季節野菜のガルヌイユ、
これはいつもおぢさんの頼む季節野菜のサラダの、
ラングスティーヌ抜きバージョン。
下の画像の2種類の野菜は、
奥がクリスタルリーフ、手前が四角豆。

なにがクリスタルなんだ?と思ってカトラリーでカシカシしてみると、
ぷつぷつの水分袋のようなものから水がぴぴっと飛び散る。
その水分のはいった袋のような部分がきらきらしていて、
クリスタルに見えたんだろうか、どちらも最近でてきた野菜だ。
四角豆においては、豆ですらない。


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じゃがいもの器に豚足のファルシィ
ブーレットのソース


今回初のメニューは、これとクレソンのスープだけかな。
豚足をやわらかくとろとろ、フォンダン。煮込まれていて旨い。
ソースはレンズ豆。
豚足が濃厚なのに対し、じゃがいもがさっぱりと抑えていてバランスがいい。

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ごぼうのムースにエピスの香るキャラメルソース
ビターチョコレートのアイスを添えて


これも誕生日のときにいただいたものと同じ、
ごぼうがしっかり利いているのに、ごぼうの味なのに、
なのになぜかちゃんとデザートとしての美味さが成り立っている。
はじめて食べたときはかなり驚いた。

トゥーレーヌのソーヴィニヨンブランは、
支配人の田中さんが、グラスの白として出してくださったものですが
ちょうど、来年度のソムリエ資格試験に向けての勉強で
ロワール地方に取り掛かったところだったので、いいタイミングでした。
生産本数のすくないワインで、色はあめ色。
口にふくんだときの味がやや薬のような・・・
わたしはおぢさんから教わる形でしかワインを知らないので、
本を読むな、他人の味覚をあてにするな、
味も印象も香りも、自分が思ったまま記憶するために、
他人の評価は自分が味わう以前には知る必要はない、と言われてきたもので、
この香りを「風邪薬のような」としか言い表せないのですが、
世間ではどう表しておるんでしょうかね、気になる。
野菜にあわせてください、と言って出してくださいました。
個人的にも購入したいなと思うワインでしたが、
ネット上でもあまり残っていない様子。ざんねん。

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ギャルソンのかたが、次回のシェフズウィークのハガキをくださいました。
ディナーのみと謳っていますが、ランチでも、おひとりでも大丈夫ですよ、と。
あまりディナー時間に行くことができないので、助かります、
と、でもわたしひとりじゃ無理だなあ(^_^;)
今回もおぢさんのおかげで行けたようなものだし。
ぽへ、
ワインでずいぶん酔いました。
薬と併用して飲んでしまったので、後半はあたまぐらぐら。
酩酊状態のわたしに、
オマール・ブルーについて、ずいぶん丁寧に説明してくださいました。
どうもありがとうございました。

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2008年04月23日

『わ』の新作は激ウマ!

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隣に座っていたギャル娘になぜか下乳をすり寄せられながら
東京ドームで巨人戦の勝ち試合を見、
自分の言ったとおりに試合が運び、
おれは監督になれるよ?
というようなことをのたまいながら、この日おたんじょうびのおぢさん(44)は

ううーん、おれはねえ、いまお刺身の気分だねえるんるん

と偉そうにおさしみのお店に入ってゆきました。
珍しく生小を注文し、子持ちこんぶやらアジやらカツオやらを頼み、
握りをちょいちょいと注文してつまみながら、
仕事のことやらなんやらを話し、歌舞伎町に移動。

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小中高とエースで4番のおぢさん、
しっぽをぱたぱた、バッティングセンターに向かいます。
私が離れて歩いていても、
ヤクザも客引きもよけるよける。
ドームで隣に座った見知らぬギャルに下乳をすり寄せられた件については
「よくあることだねえ」
の一言で片付けられました。
人柄で、人を吸い寄せる人というのは確かに存在するんだが、
長いあいだこのおぢさんを見てきて言えることは、
世の中には、
オーラだけでおぱんつを上げる暇もないオッサンも確かにいるってことだ。

「ナリサワ」のプラリネを食し、
フンと鼻を鳴らし、これが2100円なの?ハハン!みたいなことを言い放ち、
年に1度か2度くらいしか食べたくならないラーメンを食べたくなったと言い出して
歌舞伎町の「ざぼん」に行きラーメンを食べる。
「満足した?」
と問うと、


ブー


とオナラで返事が返ってきた。

やりたい放題のおぢさんの誕生日はようやく幕を下ろした。

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吉祥寺、焼酎家『わ』


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アスパラー

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新メニューぴかぴか(新しい)
ホルモン焼きうどん
(そばもOKだけど断然うどんのがウマイ!!!!)

いやーーー、
久々の『わ』の新作は、これでもか!ってくらいの旨さでした。
これ、絶対毎回頼んじゃう。
posted by さくらこ at 00:00| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 精肉の珍味 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月21日

オマール・ブルーとタテルヨシノ

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タテルヨシノ、1ヶ月経たず訪れました。


レストランに行くことを内緒にしていたので
この日、新宿駅にあらわれたおぢさんの姿は
どう見ても黒いカーディガンを着たタケノコ族かチンピラにしか見えませんでした。
洗いざらしにすると、髪が猫っ毛かつ天然茶髪のせいで
わけのわからないパンチパーマに見えてしまうのですが、
そのうえサングラスをかけて、
もう、なにがなんだかわからない人になっておりました。
さすがの私も改札口で会った瞬間、他人のふりをしそうになりました。
その後ろで駅警備員がものすごい表情でおぢさんをマークしてました。



・・・・・上の文章に一切なんの脚色もない、

今日はそんなおぢさんの誕生日です。



本日はオールアラカルト(コースではなくすべて単品)でご注文のおぢさん。
なのでアミューズが2品でてきました。
上は初めて来たときにも出てきたビーツのジュレとヤギのミルクのブランマンジェ
右はかわはぎのマリネ。


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オードブルに前回も注文した、
季節野菜のエチュベ手長海老のクルスティアンと共に
前回と盛り付けが変わりました、の言葉のとおり手長海老が別皿で出てきました。
5000円とはいえ、野菜の盛り合わせでこのボリュームは凄い。
「フレンチには基本、「サラダ」というものはあまりないんだよ。
だから、こういう形で出してるし、野菜だけメニューの品数も少ない。」
とおぢさん。それは知らなかった。
ホテルなんかで、宴会フレンチだとヴィアンド(肉)でサラダが出るよね。
あれが出ると妙に古臭く安い印象を受けてしまいますが、なぜ出すのか。


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マグロ赤身とナスのミルフィーユ、タップナードソース キャビア添え

わたしのオードブル。
定番メニューらしく、初めてここに来たときからずっとメニューにあるが
マグロをそう好きでもないせいで、いちども頼んだことがなかったもの。
テリーヌのような見た目、マグロをナスで包んでおり、
このソースがまた、もうむちゃくちゃ旨い。


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ヒメジとフォアグラのポワレ 春キャベツのソース

おぢさんの二品目、ポワソンは新メニューのヒメジ。


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うずらのロースト、スパイス風味 十六穀米と共に

私は相変わらずのポワソン(魚)なしの、ダブルヴィアンド(肉)です。
2年ほどまえに出たときには、うずらに十六穀米を詰め込んでいたらしく、
メニュー上では初めて見たが、以前にもあったもの。
まわりに散らしたもも肉が、グルヌイユ(カエル)に一瞬見えました。
言葉にできないほど旨い。
基本的にこのタテルヨシノは「ハズレ」がない。
いろいろお店を巡って、どこかメニューに数品は「合わない」と思うものがあるのに
このお店ではいまのところそれに会ったことがない。それって凄いことだと思う。
わたしは魚メニューにあまり魅力を感じないので、
毎回、ここではダブルヴィアンド(肉2品)なんだが、
それでも、魚もやはり旨いのだ。決して味で劣るわけではない。
いつもはどこでもブリブリ文句をぼそりと言うおぢさんも、
「タテルヨシノ」と「ブノワ」に関しては今のところ一切の文句が出ない。
本当に素晴らしいと思う。
いやなんというか短絡的にいえば「コレものっそい旨かった」てことです。


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前回来た際、本日オマール海老は夕方入荷するんです、といわれ
食べ損ねてしまったオマールだいすきおぢさん(本日で44歳)のために、
事前電話をいれ、オマールを取り置きしていただき、
この日、出す瞬間まで内緒に。サプライズ。
席を担当してくださったメートルの田中さんに
バースデーの文字入れはデザート皿にではなく、
オマールのお皿に入れてほしいと頼みました。
デザート皿だと、レストランに連れていった時点である程度予想できてしまうし、
それだとつまらない。あれほど毎度食べたがって、注文しても品切れで
ありつけなかったオマール海老のお皿に書いていただいて、
歌もこのときに歌っていただいたほうが絶対予想つかないだろう、と。

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ブルターニュ産オマール海老のロティ 12600円(笑)

目の前に、今日はないはずのオマール海老を出されてポカーン顔のおぢさん。
歌がはじまって、なにが起こったかようやく気が付く。
「ここで来るか・・・」
と苦笑するおぢさん、やはりこのタイミングは予想しなかったようで、
サプライズは大成功でありました。
どうせなら、ありきたりの驚かせ方じゃないのがいいよね晴れ

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世界中でいちばん希少とされる、ブルターニュ産のオマール・ブルー。
活きた状態の画像はこちら様のブログでみることができます。
殻が青く、味もお値段も最高級品のオマール海老です。
ピリ辛にしてあるものと普通のローストと2種の味。
サプライズでなければ、普段は調理前に見せてくださるらしい。
ゴキゲンで頬張るおぢさん。しっぽをぱたふたさせて絶好調。
よかったよかった。


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おぢさんのヴィアンド(肉)、テット・ドゥ・コション。
鶏のとさかや喜界島産の豚の脳みそ、頭皮やらを煮込んだもの。
「あーー、ソースがさいこーーーに旨いぃぃぃ」
とぷるぷる感動するおぢさん。むちゃくちゃ濃厚。美味。
以前にも頼んだのだが、この感動は凄まじいと思う。
心の底から旨い、煮込まれた品々。
でも、すごく重いのだ。
この日は明け方まで、テット・ドゥ・コションが胃に効いていた。


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ブレス産 鳩とフォワグラのファルシ

こちらも初めてみたメニュー。
ほんとうに、お店の方には申し訳ないことに、
思っていたよりもおなかがすいていたことと、
またしばらく仕事が忙しく来られないせいで、メニュー変わりする前にと、
こちらは追加注文。田中さんは快く引き受けてくださったけど、
なんというか、申し訳ない限りです。おぢさんに軽くたしなめられました。

思ったより、というかいままで食べた鳩のなかで、いちばんのブルー。
ブルーというのはフレンチでの「超レア」を指すのだけど、
まさにこれ、軽く火を通しただけ。鳩では、とても珍しいと思う。
フォアグラのブルーっぷりはあまりにも旨かったが、
鳩は、もうすこしだけ火がほしかったか、なんらかの意図があるのだろうが、
また次回、聞いてみたいなあと思った。
素材そのものの味はかなり強烈に良かった。
なによりあらびきコショウのかかったフォアグラのあまりの旨さに悶絶。

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テット・ドゥ・コションと鳩のためのボルドー、追加。
右は、お皿にもジュレにもローズの香りづけをしたアヴァンデセール。
さて、デザートのはじまりです。

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ぼくちんのデセール(デザート)は、赤ピーマンのクレームブリュレ。
赤ピーマン、といえば「コートドール」の名物、赤ピーマンのクーリ・・・
を思い出すのだが、そのせいか、見つけたとたん真っ先にこれを選択。
口にいれた瞬間、ぼわっと広がる赤ピーマンの味と香り。
前回のゴボウのデザートもそうだが、驚いちゃうような素材なのに不思議に旨い。

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真珠のような・・・これはおぢさんのデセール、シュプリーズ
サプライズ、という意味らしい。
真珠のような飴細工を割ると、なかから出てくるふわふわのクリームと果実。
これは驚く。すごいデザートだと思う。
まさに芸術品。


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いつもいつも、ワインの無料講師といいお食事といい、
お世話になっているおぢさんへせめてもの恩返しとばかりに、
好きなものを食べて、といいましたら、本当に好き放題食べやがりまして、
しめて6万ほど。おーい!!!(^_^;)
オマールの威力はすさまじいね(笑)
まあでも、ワイン教室なんかに本格的に通うことを考えたら遥かに安いんだが。
「えー?いつもここでランチでも4〜5万くらい使ってるよお?」
と平気そうなおぢさんが、この1年も健康でいられますように。


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るんるんのおぢさんはしっぽをぱふぱふさせながら髪をカットしに行き、
何故かまたいただいた花束は白のチューリップ。
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2008年04月16日

桜いせや

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今年の桜はずいぶん長く咲き誇っていたおかげでか、
井の頭公園は例年よりも長いあいだ賑わいを見せた。
職業柄、平日に暇なわたしだが、おかげで比較的人手のすくないときに
桜を見ることができた。それでもものすごい人手だったわけだが。

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空気のけむるいせやの中。
白い窓から、陽がさして幻想的。

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いろんな意味で、ここのやきとんも幻想的。
味は、多くは語りません。


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今年は、
白金、熱海、井の頭公園で桜を見ることができました。
来年は4度目の、桜坂でのお花見を希望。
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2008年04月15日

春を食べる旅♪物集女の若筍、稚鮎の天ぷら

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旅の終点は、東京の三鷹。
我が家である。
三鷹駅から徒歩15分、横河電機の裏道にある、いつもの「寿栄広」。
お店の外観とは裏腹に、出す品はどれもレベルが高い。
お値段をぎりぎりまで落とし、利益を省みず美味しいものを出してくださる。

この日、まずは出てきたばかりの岩牡蠣。
去夏にこちらでいただいた北海道の岩牡蠣は、身が大きいのに引き締まり、
ぷりっぷりで濃厚なミルクを持ったものだった。
出回り初めてすぐの初物岩牡蠣は、三陸のもので、
身は大きかったが、まだ味はやや濃厚とはいえないものの、
もうすぐしたら多く出回るであろう今年の岩牡蠣が旨いのを予感させる味だった。
「もうすこししたらねー、濃厚なのが出回るよ!」
とおっしゃるご主人。たのしみです。

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いつものメニュー、大トロと、奥が中トロ。
舌でとろける脂たっぷりで750円。
はっきり言って、この味でこれは安い。

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左は、京都の物集女(もずめ)という地域でとれる若筍(たけのこ)。
たけのこの季節です。
今年の初たけのこは、そこでとれるものは不思議とアクやクセのない、
物集女という地域ブランドのもの。蒸し焼きをしてアルミから出した瞬間、
立ち上る香りが普通のたけのことまるで違う。芳醇な独特の香り。
ゆでてアクを取り、それからアルミで蒸し焼きするのが普通だが、
ここのものは蒸し焼きをするだけでも、アクがないのだそう。
確かにとても美味しかったし、香りも素晴らしかった。
(なんだこのえらそうな私の書き方は・・)

右は稚鮎の天ぷら。
鮎といい、たけのこといい、ああ、もうそんな季節ですか。

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春といえばこれもね、の、タラの芽。だいすき。
からりと揚げていただきました。
塩で。
めちゃめちゃ旨い。

大阪〜静岡〜東京を経て、春を食べる旅は終了。
ほんとうは長野に山菜、という計画もありましたが・・・・
寿栄広で、おいしいたけのことタラの芽をいただいて、満足してしまいました。


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井の頭公園の桜。

すっかり春です。


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2008年04月02日

春を食べる旅♪沼津で絶品!生桜えび

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おはようございます。
静岡の朝。
漫画喫茶の床で寝ころがって「特命係長ナンタラ」を数巻読破し、
たいして眠れないまま朝を迎え、静岡駅にとりあえず向かうことにする。
朝メシ食らわねば、と向かったのは駅構内にある「沼津 魚がし鮨」。
朝の7時から朝食営業をしておりました。
知らずに入って驚き。朝から刺身が食らえます。

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別注文のカニ汁はでかいカニが半分入り。旨い。
刺身はまあまあか。アイナメなんかが入っていた。
右は山口の友人が里帰りで購入してくれたお土産の珍味。
朝からこれを食らいつつビールを流し込み、ホームで電車を待つ。
むほむほ。うまい。


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電車で沼津へ。
昼はなに食らおうかなあ。
あ、まだ桜えび食べてないなあ。桜えび桜えび。

で、駅前に到着するも、港までは徒歩でかなりかかる。
今回の企画は、18きっぱーのための、駅からスグのおすすめのお店だ。
これは策を練りなおさねば、といつものクセで、近くのスーパー地下へ。
旅をしていて、大きな駅前のスーパーやデパートの地下に必ず寄るようにしている。
地下の食料品売り場の鮮魚や肉のコーナーは地元のモノであふれている。
琵琶湖だとふな寿司秋田だとはたはたずし、などなど。

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おー
貝コーナーは大きく設置され、ながらみも安く売られている。
都内からネットで購入しようとすると高いんだよね。
これはいいなあ。他の貝も潮をふいてずいぶんおいしくて新鮮そうだ。
んっんー、おっおー、んっんおっおー
終始ごきげん。
桜えびも生しらずもやっすーい、今朝とれたて新鮮じゃね。
これはいいね。いいねいいね。

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鮮魚コーナーを出しているのが実は地元沼津の寿司屋だった。
まるで実は下宿先のおばさんが生き別れた母だったくらいの急展開だが
だからだな、それでこんなコーナー。
全国津々浦々デパ地下を巡りましたが、このような物件(?)は初。
ほぼ地場産で、朝どれのアジやら生しらす、ホウボウ、
近海マグロ、つい先日から解禁の由比の桜エビ、
なぜか芽ネギに至るまで品揃えが素晴らしい。


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握り寿司を好きなようにチョイスして買って帰れる仕組み。
で、やってみました。今日のおひるごはんだ。
左から、桜エビいなり、生桜エビ、生しらす、ホウボウ、芽ネギ。
桜えびいなりっていうのは地元の、いわゆるおかんが家で作るような、
そういう地元ならではの食べ物らしい。これだけみりん干しの桜えび。
これがまた旨い。
魚はどれも新鮮で、魚自体の味は素晴らしい。
握った米はさすがに機械なのかなんなのか、握りとしてはアレですが、
魚が旨いので、値段から考えても充分な味。それに面白いしね。
握りかたを考えると、やはりこの桜えびいなりはダントツの旨さ。
いなりだから握りかたがどうとかが味を左右しない。
ほんと、うまーーーーーい!!!


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お土産を自宅でビールとともに食す。
生桜えびにしょうゆをしゃっとかけ、むほむほ頬張る。
絶品。素晴らしい旨さ。
この味が数日忘れられず、
しばらくは生桜えびを食べたくてもんどり打つ日々が続きました。

氷を詰めた袋をいれ、桜えびを自宅に持ってかえりましたが、
んっんー、まったく問題なし。近距離旅行の利点。
しかしこの数日の酒と肴の摂取のしすぎで、
しばらくは仕事へも行かず、のたりふらくらして過ごしました。
春先、だめ人間。
静岡は、春に旨い国なり。

posted by さくらこ at 04:51| 東京 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 旅行記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月01日

春を食べる旅♪焼津おでんvs静岡おでん

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あなたの食べたかったのは、
じっくりことこと煮込まれた焼津おでんの具のかつおのへそですか?
それとも、炭火で炙られたかつおのへその串焼きですか?


ここで両方!と答えて池の女神がかつおのへそを持ったままどっか行っちゃう、
そんなオチになっちゃいそうな答えだが、両方食らってしまった。
ここは焼津駅、下車して徒歩1分、駅前にある居酒屋「日の出」である。
店をくぐったとたん、店主のおばさまの
「あああああ!!!巨人ダメだわ!ほんと今年はダメね!!!」
という怒りの声が。他にお客はおらず、私がひとりめらしい。

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「にしゃいず」に見えた・・・         糸こんが独特の巻き方

新蒲原でいい具合に酔っ払い、電車で1時間揺られたどり着いたは焼津駅。
関西にいたころに食べていたおでんと一風変わった関東おでんに驚愕したが、
ここ静岡の焼津はさらに一風も二風も変わったおでんがある。
「静岡おでん」が有名になったのはここ最近だが、
静岡駅から数駅ほど離れただけのここ、焼津で出てくるおでんには、
「かつおのへそ」が入っている。かつおのへそ、とはかつおの心臓のこと。
昨年の静岡・しらす桜えび解禁ツアーでも食べたが
心臓だけあって、『わ』なんかでよく食らう、ハツと似た味だ。
これがおでんに串で入っていると聞いて、焼津にやってきた。

いちばん上の画像の手前がかつおのへそのおでん串。
その奥は黒はんぺんのおでん。どちらも静岡ならではの具材だが、
しっかり煮込むとクセに強いかつおのへそも、ぎゅっと旨みが詰まり、
非常にうまい。やがて増えてきた常連のお客さんも皆注文していく。
ダシは静岡おでんの流れをくんで、非常に黒いダシ汁である。
ちょっと濃い目で、独特の魚介パウダーをふりかけて食す。
個人的には付けないほうが美味しかった。
店主は相変わらずよくおしゃべりをする。愛想のいい、面白い方。
わざわざおでんを食べに来たと知ると、皆さんに紹介してくださった。

2番目の画像は、炭火であぶったかつおのへそ串。
これは、ハツ独特の食感。サバの開きを一緒に炭火で焼いてくださり、
両方とてもうまーーーい!!!さすが港町!!!!!!!!(喜)

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こちらは今回初の「ながらみ」
一昨年、静岡駅の地下スーパーでみかけた貝は、
千葉〜四国にかけて(東京除く)とれる、とても珍しい貝。
いまは昔よりもとれなくなってきており、本当に珍味になってしまったとのこと。
つまようじでほりほり。これがまた旨い!!!!!
今回たべたものでいちばん美味しかったかな?
東京で買うと結構高くなるのだが、通販でもやはり高い。
これは、ながらみは早くに痛んでしまうため、
千葉や静岡からでも運ぶのがむずかしいためらしい。
こんなに旨いのにー!!!!!!!
さんざん食べて飲んで、しゃべりまくって、楽しいお店だった。
いやあ、焼津に来たときにはまた来たいお店。
今回はお気に入りが増えちゃったなあ。

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いい気分でよっぱぴーながら静岡駅に戻る。



なんと!



なーんと!!!


上の画像。
静岡駅のホームなんである。
駅のホームに飲み屋。かなり珍しいが、旅行本なんかじゃ
ちょくちょく取り上げられることも多い。
半年前までは沼津駅にもありましたが、いまでは静岡駅ホームのみ。

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こちらは静岡(しぞーか)おでん。正統派です。
焼津おでんとの決定的な違いは、

かつおのへそが入ってるか入ってないか、

なだけなんだけど、あれはすごいインパクトがあって、
あるとないとじゃやっぱり大違いなのだな。
日本酒ちびちびしつつ、黒はんぺん。たまご。
あとはなににしよっかなー。
突き出しの落花生は、静岡で出てくる独特の、

ゆで落花生

なのですよ。
静岡のおつまみ落花生は、ゆでてあるので、
「なんで湿ってるんだ?」と思いつつむきむきして食べると
口内が驚いちゃう。いままでにない食感。でもこれもまた結構旨い。
いや、むしろゆでてあるほうが好みだ。歯に残らない。

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駅のホームで飲むなんて体験、まずできない。
静岡駅で飲んで、駅を出て構内にある居酒屋でまた飲んで、
沼津港直送の回転寿司で食って・・・本日の、飲みまくりツアー終了。
近くにある唯一のネットカフェで、リクライニング席がなくて
床に転がって寝ました静岡の夜。

明日はどこでなにを食おう・・・


Zzz・・

posted by さくらこ at 05:18| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 旅行記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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